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三二  イエズスは神殿で、両親に見つけられた



 イエズスさまのご両親は、神さまのおきてをよく守る人でしたから、毎年過越しの祝日には、おきてに従って、エルサレムの神殿におまいりしました。

 イエズスさまが十二の年の過越祭のときのことです。祝日が終わって、マリアさまとヨゼフさまは、イエズスさまが見えませんでしたが、いずれ大勢の道連れの中にまぎれているのだろうと思って、そのまま家路につきました。ところが、夕方、泊まるころになってもイエズスさまは見当たりません。親類や知り合いの間を探しましたが、そこにもいません。お二人は心配におののきながら、夜の道をまたエルサレムにひきかえして、ここあそこと探しましたが、どうしても見つかりません

 探しあぐんで三日目に、お二人は、もしやと思って神殿に入って見ました。するとそこでは、イエズスさまが大勢のえらい学者たちに取りまかれてすわっておられ、かれらと話したり尋ねあったりしておられました。学者たちはみな、その知恵の深いのに感嘆していました。ほっとしてかけよったマリアさまは、
 「あなたはなぜこんなことをしたのですか。ごらんなさい。お父さまとお母さまは、こんなに心配して、あなたを探していたではありませんか」とたしなめました。するとイエズスさまは、おわびを言うと思いのほか、「なぜ私をおさがしになったのですか。私は天のおん父のお望みになることを、しなければならないのを、ご存じなかったのですか」とお答えになりました。

 イエズスさまはご両親といっしょにナザレトにお帰りになり、そこで暮らされましたが、大きくなるに従って、神さまからも人からも、いよいよ愛されるようになりました。

一 親の言いつけに従う子はよい子で神さまに喜ばれます。イエズスさまは神さまなのに、人間であるマリアさまとヨゼフさまに孝行をつくされました。




 ロザリオ 喜びの玄義 第五連

二 イエズスさまは十二になられたとき、ご両親につれられて、過越祭を祝うために、エルサレムへおいでになりました。その帰り、お二人はイエズスさまがいなくなり、方々さがしたあげく、やっと三日目に、イエズスさまが神殿で、大人の学者たちと問答しているのを見つけられました。

 私たちも聖堂へ行って、神父さまから神さまや聖人たちのお話をよく聞きましょう。

三 ロザリオの喜びの玄義は、イエズスさまの幼年時代のおもな出来事五つを思い出して祈るものです。もう一度初めから復習してみましょう。

第一玄義  この一連を献げて、マリアさまがエリザベトをお見舞いなさったことを考え、私も神さまのおおせのとおりを受けるけんそんな人になれるしょう、マリアさまにお願いしましょう。

第二玄義  この一連を献げて、マリアさまがエリザベトをお見舞いなさったことを考え、私も、ほかの人を愛することができるよう、マリアさまにお願いしましょう。

第三玄義  この一連を献げて、イエズスさまが貧しい馬ごやでお生まれになったことを考え、私も、喜んで貧しさをしのぶことができる人になれるよう、マリアさまにお願いしましょう。

第四玄義  この一連を献げてマリアさまがイエズスさまを神殿にお献げになったことを考え、私も神さまのおきてを守るよい人になれるよう、マリアさまにお願いしましょう。

第五玄義  この一連を献げて、マリアさまがイエズスさまを神殿で見つけられたことを考え、私もイエズスさまを愛することができるよう、マリアさまにお願いしましょう。

 伝統的なロザリオの祈り方

四 聖歌  ロザリオ第一環 (喜びの玄義)

  聖歌集 374  みつかいの


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